ブラックホール「なにぶん、悪気や悪意はないもので」
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2:名無しNIPPER[sage saga]
2019/01/19(土) 21:25:43.01 ID:PudWixl40
「私はショタのあなたに告白すると思う」
「そしたら俺もロリのお前に告白するよ」
「でもそれがお互いに伝わるのは10年後」

望遠鏡を覗いて、好きだと口にする。しかし。
その口の動きが伝わるのには、10年を要する。
口パクの告白でしかないのに、もどかしい。

「10年後の私は、あなたの告白を喜べない」
「どうしてだ?」
「あなたが恋したのは、10年前の私だから」

なるほど。そうなるのか。それは非常に困る。
どうにか出来ないものか、悩みに悩んだ末に。
とても簡単な解決策があることに、気づいた。

「だったら俺は、1秒ごとに、告白するよ」

すると、吃驚したような顔をして、赤面した。

「……10年後の私は、きっとドン引きするわ」
「でも、そうすれば伝わるだろ」
「ええ、あなたが重いってことは伝わるわね」
「思いだって、想いだって、伝わる筈だ」
「なるほど。光速の想いは、重いわけね」
「どういう意味だ?」
「質量ある物質は光の速さに近づくにつれ、どんどん重くなるのよ。それで、動けなくなる」

言葉に質量があるかは不明だがしっくりきた。


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