男「もうそういうのいいから」許嫁「え?」
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29: ◆Dt4E8frZ9k[saga]
2019/01/17(木) 01:52:09.40 ID:hexwY3BC0
許嫁「お、美味しいんですかそれ?」

男「ああ」

男「あ、もしかして……欲しいのか」

男「いやー、あげたいんだよ。あげたいのは山々なんだけど、もうお腹がイナゴ10匹のおなかになっちゃってね」

許嫁「そうですよね」

男「でも、許嫁さんがそこまで欲しがるならあげないわけにはいかないよなあ」ヒョイ

許嫁「いや、やめ……」

男「 ほらほら、口開けないと食べられないよ」グリグリ

許嫁「ん…………」キュッ

男「目を閉じて、口を開けるんだ。すぐ終わるから」グリグリ

許嫁(いなごの佃煮を話をする男さんは人格が変わったみたいだ)

許嫁(う、唇に生々しい感触がする……)

許嫁「わ、分かりました。食べますか……むぐっ」

ゴリュ グニュ ゴクッ

許嫁(うう……喉になんか引っかかってる……)

許嫁「…………」グスッ

男「……あ、ああ。ごめん。許嫁さん、大丈夫?」

男「俺、いなごのことになるとどうも意識が無くなってしまうんだ……」

許嫁「…………」シクシク

男「……っ」

男(俺が何かに芽生えそうになった瞬間であった)


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