9:一次 ◆T6gcRY9JL6[saga]
2019/01/05(土) 18:38:17.74 ID:lIKY1exP0
試験官「ああ、そういえば一つ説明してないことがあったな。能力銃の使い手になる条件について」
試験官「使い手として目覚める条件。それは他の能力銃によって撃ち抜かれること」
試験官「大抵の人間はそのまま死ぬが、使い手として素質がある人間は一発だけ耐え、自身専用の能力銃を誕生させると共に使い手として目覚める」
団子郎「えっと、つまりあの時俺はその能力銃の使い手として目覚めたってことか?」
試験官「ああ、お前がうちの借金取りに撃ち抜かれた瞬間にな」
団子郎「……それで、この試験に合格しないと俺は死ぬと」
試験官「言っただろ?受かれるのは最高でも一人。それ以外には死んでもらう。受かる以外に生き残る手段はない」
団子郎「試験の辞退は不可能なのか?」
試験官「それも既に言ったはずだ。『バレッツ』は他の組に能力銃を渡さない。所属していない使い手への対応は二つ。引き入れるか、他の組に渡らない内に殺す」
試験官「それでも試験が嫌ならお好きにどうぞ。俺を含めた『バレッツ』の精鋭達が必ずお前を始末する」
団子郎「ば、馬鹿かお前!理不尽だろ!」
試験官「ただし合格できればお前も晴れて『バレッツ』の仲間だ。借金云々は、この際不問にしてやってもいい」
試験官「むしろこれでも辞退するならお前に対する仕事は『始末』じゃなくて『取り立て』になる。知ってるか?悲鳴にも値段が付くんだぜ」
団子郎「…………!」
試験官「……覚悟ができたなら、そこの扉を開けろ。そこが第一次試験会場だ」
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