7:名無しNIPPER[sage saga]
2019/01/05(土) 00:36:31.32 ID:5AyZaIPq0
「気にすんな」
「でも、事実だから……」
「いいんだよ、お前はお前で」
我ながら、臭い台詞だとは思う。
それでも、本心からの言葉だった。
たしかに、こいつは女らしさを隠している。
けれど、そのおかげで、非常に楽だった。
一緒に居て、気疲れしない関係を築けた。
それを姉はズルいと言うが、知ったことか。
「俺はそんなお前を、好きになったんだから」
全て織り込み済みだ。だから、問題はない。
「……どこでそんな台詞を覚えたの?」
「ネットを探せばいくらでも出てくるぞ」
「……バカ野郎」
とんっと、肩に頭を乗せてきた。絶好の機会。
「キス、するか?」
文句なしの、最高のムード……だと、思ったら。
「……めっちゃ、したいけど……今はダメ」
「はあ? なんでだよ」
「……めっちゃ、おしっこ……したいから」
おしっこか。それなら、仕方ないよな。畜生。
16Res/14.66 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20