59: ◆ikbHUwR.fw[saga]
2019/01/03(木) 20:02:28.25 ID:p8Id/7Jt0
杏「でもパターンかぁ、でっかい机ないとやりづらいんだよね、アレ」
フレデリカ「安心しるぶぷれ。そう思って、会議室借りておいたよ」
杏「順番おかしくない? わざわざ場所取っておいて杏に断られたらどうすんのさ」
60: ◆ikbHUwR.fw[saga]
2019/01/03(木) 20:03:27.15 ID:p8Id/7Jt0
*
――会議室
61: ◆ikbHUwR.fw[saga]
2019/01/03(木) 20:04:09.02 ID:p8Id/7Jt0
杏(この手の感覚派は、ろくに構造も考えないで筆を走らせるけど、なぜかきっちり成立していることが多い。だからきっと『正解』はあるはずなんだよね。ここはたぶん……縫ってはいない、折り返して裏側を見せてるのかな? それで下の生地の切り替え線を隠して……。ウエストの切り替えは前より背中側のほうが位置が高い。後ろ方向にボリュームをもたせようとしてるのか。ドレープが多い、円形でも足りない。円周半分の円形パターンをふたつ作って接ぐとちょうどいいか……)
杏「――うん、たぶんわかった」
フレデリカ「すごい! フレちゃんぜんぜんわかんない!」
62: ◆ikbHUwR.fw[saga]
2019/01/03(木) 20:05:03.05 ID:p8Id/7Jt0
杏「……うん、採寸はおっけーね。パターン用紙とシャーペン出して、あと定規」
フレデリカ「はい!」
杏「…………」シャッシャッ
63: ◆ikbHUwR.fw[saga]
2019/01/03(木) 20:05:59.64 ID:p8Id/7Jt0
杏「これ、もう切っちゃって」ピラッ
フレデリカ「手早ーい」
杏「生地も持ってきてんでしょ、できたとこから裁断しときなよ」
64: ◆ikbHUwR.fw[saga]
2019/01/03(木) 20:07:01.02 ID:p8Id/7Jt0
フレデリカ「…………」チョキチョキ
杏「…………」シャッシャッ
フレデリカ「…………」チョキチョキ
65: ◆ikbHUwR.fw[saga]
2019/01/03(木) 20:07:40.10 ID:p8Id/7Jt0
フレデリカ「ないかな。考えたことはあるけどね〜」
杏「そっか」
フレデリカ「アタシねー、自分のブランドを持つのが夢なんだー」
66: ◆ikbHUwR.fw[saga]
2019/01/03(木) 20:08:12.88 ID:p8Id/7Jt0
杏「はい、パターンぜんぶできたよ」
フレデリカ「ありがとー♪ あとはうちで作業するね」
杏「こんだけ複雑な造りだと縫製も大変だよね、間に合う?」
67: ◆ikbHUwR.fw[saga]
2019/01/03(木) 20:09:12.39 ID:p8Id/7Jt0
*
――翌日
68: ◆ikbHUwR.fw[saga]
2019/01/03(木) 20:10:01.30 ID:p8Id/7Jt0
志希「とゆーわけで、えいえい!」ベチベチ
杏「いた――くもないけど、なに? なんで?」
志希「これでよし」フゥ
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