102: ◆ikbHUwR.fw[saga]
2019/01/03(木) 21:02:26.18 ID:p8Id/7Jt0
乃々「とりあえず巴さんからドスを借りてきますので……」
杏「万が一持ってたら困るからやめて」
乃々「では、紗枝さんから……」
103: ◆ikbHUwR.fw[saga]
2019/01/03(木) 21:03:22.24 ID:p8Id/7Jt0
杏「ええと、そのポエム帳? は見つかってないの?」
乃々「はい……」
杏「いつどこで落としたかは?」
104: ◆ikbHUwR.fw[saga]
2019/01/03(木) 21:03:57.38 ID:p8Id/7Jt0
乃々「……今日は朝からレッスンがあったので、プロデューサーさんの机の下に隠れていました。そのとき新しいポエムを書いていたので、それまであったのは間違いないんですけど」
杏「うん、それから?」
乃々「たしか……レッスン開始時間になってもプロデューサーさんが探しにこないので、不思議に思って通路の様子を確かめようと思いました」
105: ◆ikbHUwR.fw[saga]
2019/01/03(木) 21:04:51.44 ID:p8Id/7Jt0
杏「落ち着いて。まだ拾われてるかどうかもわかんないし、見つけてからでも遅くないからね?」
乃々「さんざん探したんですけど……」
杏「たしか落とし物はビル管理室に届けられるんじゃなかったかな? 行ってみた?」
106: ◆ikbHUwR.fw[saga]
2019/01/03(木) 21:05:26.09 ID:p8Id/7Jt0
――エレベーターホール
杏(……階段を何往復も、ね)
107: ◆ikbHUwR.fw[saga]
2019/01/03(木) 21:05:56.83 ID:p8Id/7Jt0
『チーン、ジュウキュウカイデス』
杏「…………」トコトコ
杏(ここ、かな?)ガチャ
108: ◆ikbHUwR.fw[saga]
2019/01/03(木) 21:06:44.13 ID:p8Id/7Jt0
『女の屍体』
目の前で女が死んでいる。
胸から銀のナイフを生やし、ゆっくり血だまりを広げている。
109: ◆ikbHUwR.fw[saga]
2019/01/03(木) 21:07:11.52 ID:p8Id/7Jt0
杏「…………」パタン
杏(なんか想像してたのと違った)
杏(……私が持ってっちゃうと、どうしても『見られたかもしれない』という疑惑が残るから、これは乃々が見つけた方がいい。戻ろう)
110: ◆ikbHUwR.fw[saga]
2019/01/03(木) 21:07:51.57 ID:p8Id/7Jt0
――元いた部屋
杏「よし、乃々はまだだね」ボフッ
111: ◆ikbHUwR.fw[saga]
2019/01/03(木) 21:08:46.44 ID:p8Id/7Jt0
『チーン、ジュウキュウカイデス』
杏(乃々が階段を重点的に探したのは、そこで落とした可能性が高いと思ったから。なんでわざわざ階段を使うかというと、午前中このエレベーターが点検中だったから。――だけど、乃々が階段で19階まで昇ろうとするとは思えない。階段を通ったのは、プロデューサーに抱えられて更衣室に向かってるときだ)
『ガチャ』
123Res/67.77 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20