鷺沢文香「埃を被る暇も無く」-SS速報VIP

鷺沢文香「埃を被る暇も無く」

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2:名無しNIPPER[saga]
2019/01/02(水) 22:53:04.08 ID:JOYNjghK0

人生とは、一冊の本である。

3:名無しNIPPER[saga]
2019/01/02(水) 22:58:23.71 ID:JOYNjghK0

ああ、いけません。店番中だったというのに。
読書の最中に考え事とは、お客さんにも、本にも失礼を働いてしまいました。

　「申し訳ありません」

4:名無しNIPPER[saga]
2019/01/02(水) 23:05:22.91 ID:JOYNjghK0

　「貴女を探していたんです」

5:名無しNIPPER[sage]
2019/01/02(水) 23:07:24.53 ID:JOYNjghK0

文学女神こと鷺沢文香さんのSSです

i.imgur.com

6:名無しNIPPER[saga]
2019/01/02(水) 23:20:09.23 ID:JOYNjghK0

　― ＝ ― ≡ ― ＝ ―

　『――いや、同僚にこの辺りを回ってみてほしいと言われて』

7:名無しNIPPER[saga]
2019/01/02(水) 23:25:01.41 ID:JOYNjghK0

　「――……、……、……」

8:名無しNIPPER[saga]
2019/01/02(水) 23:28:51.33 ID:JOYNjghK0

　「あの……すみません、プロデューサーさん……」

　「いや、文香さんが謝る必要は無いよ。こちらも配慮が足りなかった」

9:名無しNIPPER[saga]
2019/01/03(木) 00:15:33.10 ID:i0wedlrd0

　― ＝ ― ≡ ― ＝ ―

未明には霜付いていた草も解け、澄んだ大気を太陽が照らしつけていました。
これから厳しさを増すとは言え、まだ柔らかい冬と言えます。

10:名無しNIPPER[saga]
2019/01/03(木) 00:26:21.42 ID:i0wedlrd0

首から提げたストップウォッチを操作して、私達は並んで走り始めました。

　「文香さん、大丈夫？速過ぎたりしない？」

11:名無しNIPPER[saga]
2019/01/03(木) 00:41:37.00 ID:i0wedlrd0

　「……え？チキンと……側近？」

　「簡単に言うと、それぞれ持久力と瞬発力を受け持つ筋肉でね」

12:名無しNIPPER[saga]
2019/01/03(木) 10:43:10.16 ID:i0wedlrd0

　「はあっ……ふぅ……」

　「お疲れ様。こんなに長く、一定のペースで走れるのは素晴らしいよ」

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