421: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/03/25(月) 10:38:30.74 ID:xjPFSqoxO
那珂「そうなんだよね...私はまだ練度がそこまで高くないから選ばれなかっただけなんだけど」
那珂「加賀さんは指名されたのに拒否したんだよね...」
那珂はそう言うと山城の表情を見逃すまいと顔を向ける。
422: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/03/25(月) 10:39:19.77 ID:xjPFSqoxO
那珂「...あれ?てっきり加賀さんに憤ると思ったけど...」
ここで那珂はわざと自然な感じを装ってそう零した。
山城「...?どうして加賀に怒るのよ」
423: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/03/25(月) 10:40:18.65 ID:xjPFSqoxO
山城「どうせ加賀の代わりに選ばれたのは、次の放送で呼ばれた二航戦とかでしょ?」
那珂「そうだよ。練度高めな空母ってもう二航戦の人しかいないし...」
山城「それもあるけど、一番の理由は速力よ」
424: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/03/25(月) 10:41:31.90 ID:xjPFSqoxO
那珂「そうなの?」
山城「ええ。それで、至急救援求むって状況で一番大事なのは何かしら?」
那珂「...!」
425: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/03/25(月) 10:42:05.02 ID:xjPFSqoxO
山城「...はぁ、姉様が大変なのに何も出来ないなんて...不幸だわ...」
山城はブツブツと愚痴っている。
山城「私も高速艦だったら...」
426: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/03/25(月) 10:43:31.63 ID:xjPFSqoxO
那珂「山城さんも...低速だから...?」
山城「まぁ...ね」
その時、山城はこう言ったではないか。
427: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/03/25(月) 10:45:00.35 ID:xjPFSqoxO
加賀の行動の理由をさっき執務室に居たメンバーにではなくあえて山城に聞いたのは、こちらの方についても気になっていたからであった。
あの件は当時、那珂にとっての山城像をいっそう悪くするものであった。
川内から事情の存在を聞いて以来、那珂は山城への見方を変えることになったわけだが、その騒動については“事情”とやらのためにあえてヘイトを集めたかっただけだと強引に納得していた。
428: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/03/25(月) 10:45:36.84 ID:xjPFSqoxO
那珂「...どうしてそれを言わないの...?」
那珂は素朴に尋ねる。
山城「私は周りに良い人だって思われたいわけじゃないわ」
429: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/03/25(月) 10:46:37.46 ID:xjPFSqoxO
山城「...今回の件で貴方以外に加賀の思惑に気づいていない人はいるのかしら」
山城は那珂の質問には答えず、逆に質問で返してきた。
那珂「今考えれば最初の放送で呼ばれた人達は私以外みんな気付いてそうだった...もちろん提督も...」
430: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/03/25(月) 10:47:16.52 ID:xjPFSqoxO
那珂「...でも川内ちゃんをドックで見送る時に、二航戦の人達が同じ事を加賀さんに聞いてたから...」
那珂「もしかしたら蒼龍さんと飛龍さんも分かってないのかも」
山城「そう...」
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