418: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/03/25(月) 10:34:44.68 ID:xjPFSqoxO
山城「そういうわけじゃ...ここの居心地がいいだけよ」
那珂「素直じゃないなぁ〜」
今那珂が言ったことは事実である。
419: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/03/25(月) 10:36:33.92 ID:xjPFSqoxO
山城「そういえば...さっき放送あったし今日はライブ中止にするのかしら」
そう山城が聞いてきた。
那珂はことわりを入れることなく、山城の隣りに座った。
420: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/03/25(月) 10:37:19.59 ID:xjPFSqoxO
山城「まぁでも編成考えれば対空も対潜も備わってるし、それで救援まで来るんだから大丈夫でしょ」
山城「それに姉様は強いわ」
持ち前の冷静さと同時に、自身を嫌う姉への信頼を覗かせた。
421: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/03/25(月) 10:38:30.74 ID:xjPFSqoxO
那珂「そうなんだよね...私はまだ練度がそこまで高くないから選ばれなかっただけなんだけど」
那珂「加賀さんは指名されたのに拒否したんだよね...」
那珂はそう言うと山城の表情を見逃すまいと顔を向ける。
422: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/03/25(月) 10:39:19.77 ID:xjPFSqoxO
那珂「...あれ?てっきり加賀さんに憤ると思ったけど...」
ここで那珂はわざと自然な感じを装ってそう零した。
山城「...?どうして加賀に怒るのよ」
423: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/03/25(月) 10:40:18.65 ID:xjPFSqoxO
山城「どうせ加賀の代わりに選ばれたのは、次の放送で呼ばれた二航戦とかでしょ?」
那珂「そうだよ。練度高めな空母ってもう二航戦の人しかいないし...」
山城「それもあるけど、一番の理由は速力よ」
424: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/03/25(月) 10:41:31.90 ID:xjPFSqoxO
那珂「そうなの?」
山城「ええ。それで、至急救援求むって状況で一番大事なのは何かしら?」
那珂「...!」
425: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/03/25(月) 10:42:05.02 ID:xjPFSqoxO
山城「...はぁ、姉様が大変なのに何も出来ないなんて...不幸だわ...」
山城はブツブツと愚痴っている。
山城「私も高速艦だったら...」
426: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/03/25(月) 10:43:31.63 ID:xjPFSqoxO
那珂「山城さんも...低速だから...?」
山城「まぁ...ね」
その時、山城はこう言ったではないか。
427: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/03/25(月) 10:45:00.35 ID:xjPFSqoxO
加賀の行動の理由をさっき執務室に居たメンバーにではなくあえて山城に聞いたのは、こちらの方についても気になっていたからであった。
あの件は当時、那珂にとっての山城像をいっそう悪くするものであった。
川内から事情の存在を聞いて以来、那珂は山城への見方を変えることになったわけだが、その騒動については“事情”とやらのためにあえてヘイトを集めたかっただけだと強引に納得していた。
428: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/03/25(月) 10:45:36.84 ID:xjPFSqoxO
那珂「...どうしてそれを言わないの...?」
那珂は素朴に尋ねる。
山城「私は周りに良い人だって思われたいわけじゃないわ」
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