311: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/03/17(日) 10:07:01.19 ID:ipNkQLlXO
提督「だからその代わり、あんまり山城の件を暴こうと執着しないでくれ」
提督「近日中に大規模作戦も始まるし、余計な事に気を取られないで欲しい」
青葉「はいはい、分かってますよ!」
312: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/03/17(日) 10:08:11.25 ID:ipNkQLlXO
提督「それがこの鎮守府の改装の進言でな」
青葉「あっ!そういえばその日に司令官が急に鎮守府を改装するって発表してましたね」
青葉は早速メモに書き込む。
313: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/03/17(日) 10:11:34.03 ID:ipNkQLlXO
この際に艦娘寮も改装の対象となり、それに伴って部屋割りも変わったのだ。
最初から古鷹と同室の青葉は違うが、実はその時までは艦種や型に関係ないバラバラな部屋割りだった。
しかしこの改装を機に、基本的には同型艦で分ける部屋割り体制になったといえる。
だが提督の話を聞いて、この改装の日が重要な意味を持っているように思えてならなかった。
314: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/03/17(日) 10:12:59.21 ID:ipNkQLlXO
青葉「...ということは山城さんは時雨さんとの同室を解消するために?」
青葉「翌日にああしようと決めていたからこそ、前日に司令官に釘を刺したり、部屋割りを変更できるようにしたんでしょうか...」
提督「まぁ多分それも兼ねていただろうが、メインは本当に部屋割りの変更が必要だと考えたからだろう」
315: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/03/17(日) 10:16:12.85 ID:ipNkQLlXO
提督「それが彼女のよく知られない部分でな。簡単に言うと主に駆逐艦のためだったんだ」
青葉「?」
まるで話の筋が見えない。
316: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/03/17(日) 10:17:11.69 ID:ipNkQLlXO
提督「ここで艦娘として実在する駆逐艦がどれだけいるか考えてほしい。今うちに着任してない子達も含めてだ」
青葉「駆逐艦だと他の艦種と比にならないくらい多いですね」
その言葉に提督は頷く。
317: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/03/17(日) 10:21:47.35 ID:ipNkQLlXO
提督「それは暁型とか初春型を考えてやればいい」
青葉「...?」
提督「人数の問題なんだ。彼女たちは4人だからな」
318: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/03/17(日) 10:23:30.56 ID:ipNkQLlXO
青葉「そんなことが...」
提督「実際に改装直後に暁が着任したしなぁ...」
提督は山城の的確な配慮を振り返って思わず感嘆している。
319: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/03/17(日) 10:24:22.82 ID:ipNkQLlXO
提督「これについても、もう少し小さい艦娘達を考えろって言ってたな」
提督「まぁそれも正論だ。青葉は着任時に図書室案内されたか?」
青葉「ええ、古鷹さんにしてもらいましたよ」
320: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/03/17(日) 10:26:21.42 ID:ipNkQLlXO
提督「そんなわけで改装後は新設した図書倉庫にそれらを入れて、開架としては読みやすい本を中心にしているってわけだ」
提督「皮肉にも自分の提案で新設した図書倉庫は、今じゃ山城が周りを気にせずに図書室を利用するための隠れ家みたいになってるらしいがな...」
青葉「そうですね...」
321: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/03/17(日) 10:27:09.91 ID:ipNkQLlXO
普段ならスクープを匂わせるその発言にすぐに食いつくはずだった。
それでも今はそんな気にはなれなかった。
いつまでも真実の核心に迫れないというモヤモヤはあるが、それでも山城の既存の人物像が青葉の中でポロポロと崩れ落ちていく感覚は確かにあった。
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