魔王「停戦協定を結びに来た」受付「番号札をとってお待ちください」
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6: ◆yufVJNsZ3s
2018/12/31(月) 21:52:00.37 ID:sCIvJdmA0

 興味のないことにはとことん無関心を貫くのがエルフ流の生き方。あたしは随分と長い間、里から離れて暮らしていますが、そういった価値観は変えられずにこんなところまで来てしまいました。
 そうです。大体の話、あたしはアトレイの停戦協定にさえさして興味はなくって、ならばなんのためにこんな敵地のど真ん中へと足を運んだかと言えば……。

 鼻をヒクつかせます。スパイスが火に炙られる芳ばしい香り。上薬草の爽やかさ。熟れた果実の甘味と酸味。魅力的なにおいが風に乗ってあたしのもとへと来ているじゃあありませんか!
 瘴気に満ちた魔界では決して出会えない芳醇さの数々に、思わず喉がなりました。街中の屋台でさえこれなんだから、もっと本格的なお店を探せばどうなるんでしょう!

「アトレイ、少し外を歩いてきても?」

「んー……」

 渋られました。理由は明白で、あたしの食欲が筒抜けだから。




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