104:1[saga]
2019/06/05(水) 21:19:50.41 ID:A6uH0Nqv0
「C1号…逃がさない…!」
そんなC1号の目の前にバイクに乗ったクウガが駆けつけた。
クウガはロードゴウラムから降りると
トライアクセラーを手に持ちC1号の方にゆっくりと歩み出した。
「ヒィ…ヒィィィ…!?」
そんなクウガに威圧され恐怖したC1号はすぐに鱗を撃ちだした。
この近距離だ。全部命中させたとそう思われたが…
「超変身ッ!」
だがその攻撃はクウガに傷一つ付くことはなかった。
攻撃が当たる直前にクウガはベルトを紫に変えてタイタンフォームの力で防御した。
強固な生体装甲に覆われトライアクセラーはタイタンソードへと形を変えた。
徐々に距離を縮ませて距離1mまで詰めると
クウガはタイタンソードをC1号の胸元へと突き刺した。
「オリャァァァァッ!」
クウガは渾身の力をタイタンソードに込めた。
もうこの島で二度と悲劇が起きないようこの怪人を今度こそ倒さなくてはならない。
対してC1号もまたなんとか抗おうともがいていた。
このまま死にたくない。まだ何もやり遂げてはいない。
これまでせっかく生き延びてきたのに…すべてが無駄に終わる…
古の時代よりグロンギ一族から追放されてこの地にたどり着いた。
12年前、仮面ライダーBLACKに深手を負わされても生き残れた。
あれから傷を癒し下層のグロンギたちをまとめてこの島で徒党を組みクウガを誘き出した。
ここまで気の長い年月が過ぎた。
だからこそせめて成し遂げたいとその無念の想いに駆られていた。
だが刺された部位には既にクウガの封印の紋が刻まれていた。
これがベルトまで達すれば自分は跡形もなく吹っ飛ぶ。
嫌だ。このまま死にたくない。その未練がC1号にわずかな力をもたらした。
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