12:名無しNIPPER[saga]
2018/12/28(金) 22:15:41.42 ID:JTISf47/0
それは五年前、ヒーロー制度の撤廃が決まった日のことだ。
学校にはマスコミや保護者一同が押し寄せて学校の運営をどうするか揉めていた。
雄英高校はヒーローを育てる学校。
そのヒーローがいなくなるとなれば学校の存在意義がなくなる。
マスコミはこれからの学校運営をどうするのか質問攻めをして
保護者たちは子供の将来はどうなるんだと教師たちに詰め寄った。
そんな時に事件が起きた。
「相澤ぁぁぁっ!よくも子供の将来を台無しにしやがったなぁぁぁっ!!」
それは余りにも突然の出来事だった。保護者の一人が相澤先生を包丁で刺した。
先生はそれが原因で死んだ。事件の顛末だけを語るなら先生は被害者だ。
けど問題は先生を殺した犯人だ。
その人は昨年、相澤先生が受け持った生徒の親御さん。
「お前のせいだ!お前のせいで子供の人生を台無しにされた!許さない!死ね!死ねっ!」
親御さんはまるで子供の敵を取るかのように憎たらしげに何度も叫びながら刺し続けた。
ここまでの説明で察した人もいると思うけど
相澤先生は素質のない学生を問答無用で除籍にする傾向があった。
雄英高校の校風は生徒に自由を与えるものだけどそれは先生たちも一緒だった。
「生徒の如何は先生の"自由”。」
それは入学式の日にかつての僕たちA組もその洗礼を受けた。
あの時は脅しかと思われたけど
先生は実際に僕たちの前年度に受け持ったクラスの生徒を全員除籍処分に貶めた。
そして今回のヒーローの存在意義の否定。まさに最悪なタイミングでの事件の発生。
これにより雄英高校が教育の場として問題があったのではという声が上がった。
ヒーロー制度の撤廃、雄英高校の存在意義。さらに教師の強権乱用という学校現場の実態。
これにより雄英高校は廃校となった。だから雄英は僕たちの代で終わりだ。
もうヒーローの卵があの学校から輩出されることは二度とないだろう。
22Res/20.45 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20