10:名無しNIPPER[saga]
2018/12/28(金) 22:12:27.74 ID:JTISf47/0
―――ヴィランがいなくなった世界にヒーローは必要なのか…?
平和になった世界にヒーローはいらない。それが人々の意見だった。
その結果、ヒーロー制度が撤廃された。そして人々はヒーローを捨てた。
「正直、俺は今の世の中を結構気に入っている。平和になってみんな満足してるからな。」
「…平和って…けど…
それじゃあエンデヴァーさんはどうなの?あんなにヒーローに拘っていたはずなのに!」
「親父が拘っていたのはNo.1の称号だ。
けどヒーローが廃れた今ならNo.1や2になんの意味もない。
思えば親父も哀れだよな。あんな意味のない称号なんかに振り回されてさ…
そうさ。俺たち家族がみんなヒーローなんてものに振り回されたんだ。
だからヒーローなんてこの世からいなくなって当然だ。」
轟くんはまるでヒーローのことを吐き捨てるかのようにそう呟いた。
僕にとってその言葉は余りにも意外すぎた。
雄英にいた頃、彼だってヒーローになりたい意志があった。
体育祭で彼と戦った時にその確固たる意志を僕は感じた。
そんな彼がヒーローの存在を否定するなんてありえないはずなのに…
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