8:名無しNIPPER
2018/12/24(月) 14:59:55.88 ID:fSLSjHy80
――
3人の少女と覆面を被った者達の距離が15mまで縮まった時、
僅かながら先頭を歩いていた覆面の一人が片手を挙げて、残りの者達を制止させる。
その覆面は少女達の挙動を僅かだけ観察してから、ダンッ! とコンクリートの
足場を勢いよく蹴りだして、駆けていった。
麦野「私がまず仕掛ける! その後は」
麦野「っっ!? 能力が使えない!! どうなってる!!」
覆面は少女達との距離を9m程度まで縮めた時、服の外ポケットに手を突っ込み、
何かを握りながら素早く抜き出した。そして、その握った物を少女達めがけて勢いよくほうり投げた。
「やばっ! これって、スタングレネー」
防御する暇も与えず、その500mペットボトル程度の大きさの何かは
バァァァン! と轟音と強烈な光を発して炸裂した。
「きゃぁああ!」
『強制睡眠』と呼ばれるその薬品は体内に混入すると2、3秒で人の意識を奪い、
人体への影響はあまり無いものの、その強力すぎる効果から市場へ出回ることは無かった。
その薬品を十分に浸透させた細長い針状の弾丸が銃口からボシュっという音を奏でて放たれる。
無論、脊髄反射的に身を丸ませている少女達に避ける術は無く、ばすっ、ばすっ、
っと、衣服を貫き、柔らかい体に突き刺さった。
麦野「ぐ、く、くそが……」
まさに、2、3秒だけかろうじて意識は保ってはいたが、
その後すぐに体をふらつかせながら少女達は一様にバタバタと倒れていった。
上条「ふぅ。無事に終わった」
青髪ピアス「おっつー」
土御門「んじゃ、後は俺たちがやってくるからアルやんはこいつらを見張っといてくれ。
朝まで起きることは無いと思うが」
上条「だからそれ止めろって……。了解。後は頼む」
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