とある3馬鹿の非日常
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30:名無しNIPPER
2018/12/31(月) 23:56:19.24 ID:1QD3ISNv0
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食蜂操祈が上条当麻に目をつけたのは全くの偶然の出会いからだった。
デッドロックと呼ばれる者達に襲撃されてから数日が経ったある日、
心の傷も癒えないままに現場に赴くのにはどうしても知りたい事があったからだ。
情緒不安定になりながら死を覚悟したあの時、颯爽と現れて
傷つきながらも窮地を救ってくれた、狐面の正体を。

食蜂(やっぱり、痕跡は無し、か……。さぁーて、早速手詰まりになったわねぇ)

「あれぇ? ここら辺に落としたと思ったんだけどなぁ」

食蜂(んー? こんな廃ビルの屋上に落し物?)
  
食蜂「そこのお兄さん」

上条「んっ?」

食蜂「こんな所で落とし物? 人の事言えた義理じゃ無いけど、
   何も無いビルの屋上に来る理由なんてあるわけぇ?」

上条「あっ、お前……」

食蜂「何? 私を知ってるの?」

上条「い、いや、その制服ってあの名門の常盤台だろ? 珍しいなーって思っただけ」

食蜂(よく見ると体格は似てるわねぇ……。こんな普通力高めの男子が
   あんな事できるとは思えないけど……一応、確認してみようかしらぁ)

食蜂「お兄さん」

上条「はい?」

食蜂「突然で悪いんだけどぉ、頭の中、覗かせてねぇ?」

食蜂「えいっ☆」

上条「ん?」

食蜂「……え?」

上条「何してるんだ?」

食蜂「リモコンは壊れてないし……何であなたそんな平常力を保っていられるわけぇ?」

上条「何を言ってるのかさっぱり分かりません。何これ、新手の遊び?」

食蜂「あ、遊びぃ?」

食蜂(無意識下で出力を下げてたってことぉ? それなら)

食蜂「出力を限界まで上げて……えいっ!」

上条「…………」

食蜂「…………」

上条「これは俺が悪いの?」

食蜂「ど、どうして能力が効かないわけぇ!?」

上条「えっ! お前さっきから能力使ってたの!? あぶねぇ!」

食蜂(精神系? 電気使い? いや、そもそも能力に対する干渉すら)

上条「常盤台は淑女なお嬢様の集まりだと聞いてたけど、
   実態は無実の一般人に向けて平然と能力ぶちまける危険集団だったんだな」

食蜂「なぁんですってぇぇぇぇ!!!!」



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