高森藍子「加蓮ちゃんと」北条加蓮「とてもとても寒い日のカフェテラスで」
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名無しNIPPER
[saga]
2018/12/22(土) 18:59:24.42 ID:NiBbe1hG0
――おしゃれなカフェテラス――
高森藍子「いいですか、加蓮ちゃん」
藍子「加蓮ちゃんが意地っ張りなのは、もう知っていることです」
藍子「やりたいこと、言いたいことを貫くのは、加蓮ちゃんのいいところだと私は思っています」
藍子「でも。1度だけでいいので、冷静になって考えてみましょう」
藍子「今朝、テレビでこの冬一番の寒さになる、って言っていました」
藍子「実際に、今日はとても寒いです。家から出た時に、コートをもう1枚取り出したくなるくらいに」
藍子「というか、今年はちょっと変です。おかしいです。夏はすごく暑くて、秋はすごく寒くて、台風はいっぱい来て、冬は暖かくなると思ったら急に寒くなって……」
藍子「さて、加蓮ちゃんに質問です」
藍子「そんなとても寒い日に、店員さんがストーブで暖めてくれている店内と、冷たい風の吹くテラス席。私たちは、どちらにいるべきでしょうか」
北条加蓮「……ん? なんか言った?」
藍子「聞いてっ!」
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2
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2018/12/22(土) 19:00:07.64 ID:NiBbe1hG0
――まえがき――
レンアイカフェテラスシリーズ第62話です。
以下の作品の続編です。こちらを読んでいただけると、さらに楽しんでいただける……筈です。
以下略
AAS
3
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2018/12/22(土) 19:00:35.80 ID:NiBbe1hG0
加蓮「あ、店員さんありがとー。はい、藍子。ホットココア」
藍子「……ありがとうございますっ」
加蓮「そして私はホットコーヒーっと。うん、あったかー♪ すぐに飲んじゃうともったいないね」
以下略
AAS
4
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2018/12/22(土) 19:01:06.09 ID:NiBbe1hG0
加蓮「最初からカイロを買えばいいのにね。ほら、コンビニにでもあるでしょ。カイロ」
藍子「ちょっと前から、急にいっぱい見かけるようになりましたね」
加蓮「秋の最初の頃なんて扇風機を使ってたのにね。そういえばクーラーもつけてたっけ」
以下略
AAS
5
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2018/12/22(土) 19:02:06.56 ID:NiBbe1hG0
藍子「……加蓮ちゃんの代わりは、その……。……か、加蓮ちゃんが言うからこそ、きっと説得力があるんだと思いますっ」
加蓮「アンタね……。まだ引きずってんの?」
藍子「うぅ……」コクン
以下略
AAS
6
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2018/12/22(土) 19:02:36.57 ID:NiBbe1hG0
加蓮「しかもその度にどこからか奏まで乱入してきてさ。よくわからない話を始めるし」
藍子「奏さんのお話って、独特でちょっと難しいですけれど、聞いていたくなりますよね」
加蓮「あれでも分かると面白いんだけどね」
以下略
AAS
7
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2018/12/22(土) 19:03:05.96 ID:NiBbe1hG0
加蓮「で?」
藍子「それで」
加蓮「なーんで茜はボンバー爆撃をかましてきたのかな? ん?」
以下略
AAS
8
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2018/12/22(土) 19:03:36.30 ID:NiBbe1hG0
藍子「……レッスンが……どうしても、うまくいかなくて」
加蓮「ん」
藍子「だって……。どんなに上手にできても、失敗しないで最後まで踊れても……。頭の片隅に、加蓮ちゃんの、あの時の顔がちらついちゃって――」
以下略
AAS
9
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2018/12/22(土) 19:04:06.46 ID:NiBbe1hG0
藍子「……」
加蓮「……」ズズ
藍子「……」
以下略
AAS
10
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2018/12/22(土) 19:04:36.12 ID:NiBbe1hG0
加蓮「……コーヒーでも飲んでみる?」
藍子「少しだけ……」
加蓮「ココア、少しだけもらうね?」スッ
以下略
AAS
11
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2018/12/22(土) 19:05:05.95 ID:NiBbe1hG0
藍子「ううん。加蓮ちゃんは、いつも通りだなって……。よかったですっ」
加蓮「言っとくけどいつも通りじゃないのアンタの方だから。っていうかアンタだけだからね?」
藍子「あうぅ」
以下略
AAS
12
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2018/12/22(土) 19:05:36.09 ID:NiBbe1hG0
加蓮「……、もういいや、うん。勝手にそこで凹んでなさい」
藍子「加蓮ちゃんが冷たいっ。この間は、私のことをあんなに大好きだって言ってくれ――」
加蓮「んぐっ! ……あれは100年に1度のサービスだから! 2度としないわよあんなの!」
以下略
AAS
13
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2018/12/22(土) 19:06:06.36 ID:NiBbe1hG0
藍子「ほらほら、いい機会ですからっ」
加蓮「何が!?」
藍子「100年に1回ではなくて、1年に100回、ううん、1000回くらいにしちゃいましょう!」
以下略
AAS
14
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2018/12/22(土) 19:06:36.37 ID:NiBbe1hG0
藍子「あっ、そういえば、寒いから中に入るってお話がいつの間にかなくなっちゃってました。また加蓮ちゃんに誘導されちゃってる……」
藍子「加蓮ちゃん!」
加蓮「やだよ。中に入りたいなら1人で入れば?」
以下略
AAS
15
:
名無しNIPPER
[saga]
2018/12/22(土) 19:07:07.13 ID:NiBbe1hG0
藍子「もう。だから、何に意地を張っているんですか?」
加蓮「私のことならだいたい分かるんでしょ? 見抜いてみれば?」
藍子「うーん……。お店の中に、誰か顔を合わせたくない人がいる、とか?」
以下略
AAS
16
:
名無しNIPPER
[saga]
2018/12/22(土) 19:07:36.81 ID:NiBbe1hG0
藍子「……コート?」
加蓮「!」
藍子「そのふわふわのコートを……着ていたいか、見せたいか……でしょうか?」
以下略
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17
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名無しNIPPER
[saga]
2018/12/22(土) 19:08:07.41 ID:NiBbe1hG0
加蓮「昔はさ。ずっと親……っていうか、周りの大人が決めた物しか着れない人生で、そんなの馬鹿みたいだってずっと思ってた」
加蓮「でも、こうして色んなものを自分で決めれるようになって、だからこそ、たまにはこういうのもいいかな……って」
藍子「なんだか、大人みたい」
以下略
AAS
18
:
名無しNIPPER
[saga]
2018/12/22(土) 19:09:07.20 ID:NiBbe1hG0
加蓮「あ、いや待って。それ、Pさんにかわされてる可能性があるよ?」
藍子「へ?」
加蓮「その時のPさんの様子とかって覚えてる? 恥ずかしそうとか、笑ってたとか」
以下略
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19
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名無しNIPPER
[saga]
2018/12/22(土) 19:09:37.04 ID:NiBbe1hG0
加蓮「受け容れる、かー。これも大人になるっていうことなのかなー……」
藍子「また加蓮ちゃんのこと、加蓮さんって呼んでしまいそうです」
加蓮「だから同い年でしょ。アンタも大人になればいいのよ」
以下略
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名無しNIPPER
[saga]
2018/12/22(土) 19:10:07.04 ID:NiBbe1hG0
加蓮「あ、そうだ。藍子、ちょっとそのまま。うん、そのままね」
藍子「?」
加蓮「りゃ!」ベシ!
以下略
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21
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名無しNIPPER
[saga]
2018/12/22(土) 19:10:37.48 ID:NiBbe1hG0
加蓮「言い返してもいいんだよー? この前みたいに、加蓮ちゃんのばかー! って」
藍子「そ、それこそ100年に1回だけです」
加蓮「1年に100回じゃなくて?」
以下略
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