星梨花「おとぎの国で大冒険!」未来「その1です!」
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43: ◆Zg71aiNoxo[sage saga]
2018/12/25(火) 16:20:55.17 ID:xT3FTUSL0



その夜、星梨花は涙が枯れるまで泣いた。
一晩中、枕に顔をうずめて泣いた。

充血した瞳の赤は、徐々に決意の色へと変わっていった。





翌朝、星梨花は朝食の席で両親に話を切り出した。


星梨花「私、『マチ』に行きたい!!」


最初、両親は面食らったような顔をした。
そして当然のように星梨花の意見を一蹴しようとした。
だが、星梨花の熱意に押し負け、週末に街へ連れていくことを約束してしまった。



そして迎えた週末の朝――




星梨花とその両親は、街へと続く道を歩いていた。
その左手には、星梨花が佇んでいた小さな丘も見える。
星梨花はようやく、その向こう側の世界へと一歩を踏み出したのだ。


ママ「あら? そういえば星梨花、見慣れない髪留めしてるわね。そんなの持ってたかしら?」


星梨花「ううん、持ってなかったよ」


ママ「じゃあそれはどうしたの?」


星梨花「拾ったの。秘密の場所で」


ママ「綺麗な色してるわね。大切にしなさい」


星梨花「うん!」




星梨花の足取りは軽かった。
丘を過ぎると道は緩やかに右へ曲がっている。


星梨花とその両親を朝日が優しく包み、星梨花の髪留めは煌びやかに輝いていた。







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