星梨花「おとぎの国で大冒険!」未来「その1です!」
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3: ◆Zg71aiNoxo[sage saga]
2018/12/19(水) 19:34:12.98 ID:8WorYkag0

翌日、星梨花は一つの仕事を任された。
家の暖炉に使う薪がそろそろなくなりそうだというので、森の中に入って取ってきて欲しいというものだ。
森といっても、昨日見たものではなくて、村に隣接する小さな木立のような場所のことだ。
けれど、星梨花にとっては村の中でも少し外れたこの場所に行けるのは滅多にないことだ。
よほど楽しみなのだろう、彼女は満面の笑みを浮かべて家を飛び出した。

薪拾いに木立までやってきた彼女はせっせと仕事をした。
手ごろな大きさの木の棒を集めては籠に入れていく。
一時間と経たないうちに持ってきた籠はいっぱいになった。
いっぱいになった籠を持って自宅に帰り、中身を空にしてまた木の枝を集める。
それを幾度か繰り返せば、村からすぐ行けるところにはもう木の枝は落ちていないほどになっていた。

星梨花「うーん、どうしよう」

薪は十分な量が集まっていた。
だからもう木の枝を拾いに木立の中へ入る必要はない。
だが、昨日の未練も残っていたのか、星梨花は再び木立に足を踏み入れた。
もう少し非日常を味わいたくなったのかもしれない。

星梨花の足取りは軽く、彼女はどんどんと木立の奥へと進んでいく。
徐々に生えている木の本数も増え、差し込む太陽の光は弱くなる。
暗くて足元もよく見えなかった星梨花は、足元にぽっかりと空いた穴に気づかずに足を突っ込んでしまった。
そしてバランスを崩し、穴の中へと滑り落ちてしまった。




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