【艦これ】阿武隈「北上さんなんて、大っ嫌いなんだから!」
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96: ◆axPwtNeSoU[saga]
2018/12/19(水) 23:27:58.17 ID:ER7oh7KA0


確かに軽巡ホ級にとって、敵の旗艦――この場合は阿武隈を相討ちで仕留めることが出来たならば、最期の悪あがきとしてこの上ない戦果だろう。

だがあの直前まで、阿武隈はずっと敵ホ級とはつかず離れずの距離を保ちながら、射程圏ギリギリでの時間稼ぎに終始していたのだ。

あそこで心中覚悟の体当たりを狙ったとしても、阿武隈が足を止めて真正面から迎え撃つなどと、果たしてあのホ級が思っただろうか。

ましてや、隼鷹からの第二次攻撃隊が発艦するのはホ級からも見えていたはず。

その状況で阿武隈に突っ込んだところで、また距離を空けられて時間稼ぎを続けられれば、相討ちにさえ持ち込めなくなるのは自明の理だったはずだ。


(じゃあ、なんであいつは突っ込んで来たの……?)


(回避のための之字運動さえしなかったのは、隼鷹さんの艦載機が到着するより早く、少しでも最短距離で移動したかったからと考えればまだ納得できる)


(でも、砲撃さえしてこなかったのはなぜ……?)


(砲撃する手間さえ惜しんで……何かを狙っていた……?)



……考えろ。


……考えろ。


自分ならどうする。


もしも自分が敵の立場だったら……




と、その時。


開戦直後から動かしていなかったひとつの駒に、ふと阿武隈の目が止まった。


「……あ」


それまで自分とホ級の駒を交互に動かしていた阿武隈の手が止まる。


(もしも……ホ級の狙いがあたしでなかったとしたら……?)


(……そうだ。あいつからしてみれば、隼鷹さんの艦載機が到着するより早くあたしや北上さんを撃沈できるかと言えば、捨て身でかかっても勝算は低い)


あの時のホ級の目から見て、相討ち覚悟で狙うなら……阿武隈よりも、もっとふさわしい相手がいる。


対潜装備を備えた軽巡ホ級にとって、最期に攻撃をしかけるなら、もっと勝算の高い獲物がいる。

目に映るのは――最初に置いた場所から一歩も動かしていない駒のうちの一つ。



「……あいつの本当の狙いはあたしなんかじゃなかった……」


阿武隈が愕然としてつぶやく。



「……自分の装備で、残り時間の中で一撃で仕留められる可能性が一番高い相手……」




そのピンクの駒が示すのは――



「……ゴーヤさんだったんだ」




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