【艦これ】阿武隈「北上さんなんて、大っ嫌いなんだから!」
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40: ◆axPwtNeSoU[saga]
2018/12/19(水) 06:01:02.05 ID:ER7oh7KA0


「……あれは……確かにイラッとくるわね」

「なんか、すまんな……うちの主席秘書艦があんなで……」

「ちょっと阿武隈さん! あなた、北上さんに何て口の効き方してるのよ!」


呆れ顔で言葉を交わす五十鈴と提督。その横で柳眉を逆立てる大井。


視線の向こうでは、北上と阿武隈がぎゃーぎゃー騒ぎ続けている。


「ん〜、阿武隈ってば可愛いね〜♪ ほらほら、撫でてあげるよ〜」

「もぉ、前髪触んないでってば! ……って、ひゃぁん!? なんか、なんか垂れて来たぁ!」

「へっ?」

「きゃ―! ち……ちちち血……!?」

「あっ……ごめん。さっき武蔵っちと握手したまま、手洗ってなかったわ」

「きゃあああ! 嘘でしょぉぉっ!?」


北上から飛び離れた阿武隈が部屋の窓に駆け寄り、自分の顔を窓ガラスに映す。


「きゃー!! イヤあぁっ!? なんか付いてるぅぅっ!?」


ぐしゃぐしゃになった阿武隈の金髪の前髪とおでこに、演習用の朱色の染料がべったりとへばりついている。


「……なんて事すんのよこのクズ型雷巡っ! 北上さんの意地悪! バカ、大バカ、大北上ぃっ!!」


窓から駆け戻った阿武隈が北上に突進する。


「あ、いやごめん、これホントわざとじゃなくて」

「嘘、ウソ、大嘘つき! 信じらんないこの人! もぉ許さないんだからっ!! きらい、キライ、大っ嫌い!! こんのぉっ!!」



「……おお、ドロップキック」

「……意外とやるわねあの子も」

「言ってる場合ですか! あぁ北上さん、早く止めないと……」


提督と五十鈴の傍でおろおろする大井。





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