【艦これ】阿武隈「北上さんなんて、大っ嫌いなんだから!」
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13: ◆axPwtNeSoU[saga]
2018/12/19(水) 00:07:23.60 ID:ER7oh7KA0

だが。


『けどさー、大和っちに武蔵っちー? 未熟っていっても着任から3ヶ月以上経ってんでしょ? 練度はどれくらい? どんだけ戦果をあげたのかとか、ちょっと聞きたいなー』


北上の言葉に、大和と武蔵の顔がわずかにこわばった。


『駄目ですよ北上さん、正確な練度や戦果の数字は、れっきとした機密情報ですから。……ああ、でも、少なくとも大和さんの料理の腕は名人級だそうですよ? ……うふふ、それこそ「大和ホテル」と言われるくらいにね』


大和の肩がぴくりと動いた。


『へ〜凄いね〜。あたしも食べたいなー。じゃあひょっとしたら、武蔵っちも料理とか上手なのかなー?』

『さあ、そこまでは……どうでしょうね?』

『きっと上手だよ〜! なんか魚とかさ! 豪快にさばいてくれそうじゃん! さしずめ「武蔵旅館」の自慢の料理、ってとこだね!』


武蔵の拳がぎりっ、と握り締められる。



大井も北上も、表情はあっけらかんとしたものである。観客のほとんどは、ただのマイクパフォーマンス、というよりフリートークとして気楽に笑いながら聞き流しているだけだった。

だが、当の大和・武蔵と艦娘たちの一部は『大和ホテル』『武蔵旅館』という大井や北上の発言に平静ではいられなかった。

二人の大和型のトラウマ、というよりコンプレックスを、強烈に刺激するそれらの単語。



ちょうどその時、場内アナウンスが演習開始準備が整ったことを報せ、マイクが回収された。

その最後の瞬間、場内のモニターカメラに向かって大井と北上が浮かべた、意味ありげなにやりとした表情。



――先ほどの発言、偶然ではない。意識的な挑発。



確信した大和と武蔵の頭に、かっと血が昇った。



――奴らは喧嘩を売ってきている。



――ならばその喧嘩……大和型の名にかけて、高値で買わずにおくものか。



「……潰すぞ、大和」



武蔵が呟き、大和が頷いた。




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