北条加蓮「藍子と」高森藍子「今日までのカフェで」
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48:名無しNIPPER[saga]
2018/12/15(土) 18:47:24.35 ID:cKoc2WBg0
……。

…………。

忘れ去られたような場所にも、残っているものはあります。
ボロボロの椅子も、使われなくなった食器も、もう残り香もしなくなったコーヒーの跡も。
確かにそこにありました。
誰もいなくなってしまっても、そこはカフェなんです。

(以上の文章が大きなバツ印でかき消されている)



カフェとは何でしょうか。
美味しいコーヒーがある場所?
流行のスイーツを用意しているお店?
何時間でものんびりできる、あたたかい空間を作れるところ?

間違いではないかもしれません。
でも、私ならこう答えます。

店員さんと、お客さんのいるところです。

この2人……3人がいれば、そこはカフェなんです。
たとえ今日までだったとしても、誰の目にも留まらなくなったとしても――




あの人が最期まで幸せであったのなら、藍子と訪れてよかったと、心から思う。


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