ターニャ・フォン・デグレチャフ「座薬型、演算宝珠……?」
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52:名無しNIPPER[sage saga]
2018/12/09(日) 02:26:50.43 ID:qy0gTOWh0
「デグレチャフ、少佐殿……」
「どうした、副官。膝が笑っているぞ」
「あの嗤い声が、お尻に響いてしまって……」
「ふん。たしかに厄介な力を持った肛帝だな」

ゼロと名乗る異世界人の恐るべき能力。
それは耳障りな哄笑で尻を刺激する力だった。
デグレチャフ少佐は、防殻術式が有効であると見抜き、尻を守っているが、それでも疼く。

「直ちに防殻術式を展開して尻を守れ」
「なるほど……その手がありましたか」
「レルゲン中佐殿は……手遅れのようだな」

魔法に対する耐性のない中佐は、肛帝の力をモロに尻に受け、糞を漏らして気絶していた。

(やれやれ。割りに合わない仕事だな)

とはいえ、仕事は仕事だ。文句は言うまい。

「セレブリャコーフ少尉は下がっていろ」
「まさか単騎で挑まれるおつもりですか!?」
「なに、ちょっと副長の尻を蹴飛ばすだけだ」
「少佐殿……ご武運を!」
「ああ、行ってくる。あれは、私の獲物だ」

凶悪な笑みを浮かべて、少佐は戦いに臨んだ。


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