ターニャ・フォン・デグレチャフ「座薬型、演算宝珠……?」
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5:名無しNIPPER[sage saga]
2018/12/09(日) 00:12:19.32 ID:qy0gTOWh0
「ところで、デグレチャフ少佐」
「はっ」
「貴官は、不安を感じていないのか?」
「はっ。何一つとして、不安はありません」
「……やはり、そうか」

レルゲン中佐は改めて、恐ろしいと感じた。
会って早々飛びついてきたデグレチャフ少佐。
それほどまでに、嬉しいらしい。戦慄する。
恐らく、今回の密命の目的に、感づいている。

(やはり、この幼女は戦争狂だった!)

こめかみから冷や汗を流しつつ、無垢な少女の笑顔という皮を被った化け物……ターニャ・フォン・デグレチャフから距離を取った。
そんな彼は、ふと視線を感じて首を傾げる。

「何か?」
「あ、いえっ!」
「たしか、貴官は……」
「はっ! デグレチャフ少佐の副官を務めさせて頂いております、ヴィクトーリヤ・イヴァーノヴナ・セレブリャコーフ少尉であります!」
「ああ、貴官のことは参謀本部でも度々話題になっている。あの戦争狂……ごほんっ。白銀のターニャの副官として、良くやっているとな」
「はっ! 身に余るお言葉、恐悦至極です!!」

ガチガチに緊張している、女性士官。
話してみた印象は、決して悪くはない。
しかし、先程までこちらに向けられていた視線が、どうにも気になった。あれは、敵意だ。
レルゲン中佐は上官に対してそのような視線を平気で向けるこの副官も要注意人物であると判断し、警戒心を最大まで引き上げた。


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