ターニャ・フォン・デグレチャフ「座薬型、演算宝珠……?」
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44:名無しNIPPER[sage saga]
2018/12/09(日) 02:01:17.81 ID:qy0gTOWh0
「さて、デグレチャフ少佐」
「ドクトル、言わなくともわかっています」
「結構。ヴァイス中尉を連れてきたまえ」

セレブリャコーフ少尉のお尻に詰まった演算宝珠を無事排出し終え、今度こそ実験は終了するかに思われたが、まだまだ続くらしい。

「副官。ヴァイス中尉を連れてきたまえ」
「はっ! ッ……痛てて……!」
「ああ、やっぱり私が自分で行こう。貴官は休んでいろ。まだ尻が痛むだろう?」
「あぅ……申し訳ありません、少佐殿」
「気にするな。では、行ってくる」

ヴァイス中尉を呼びに、廊下に出ると。

「む? レルゲン中佐殿!? 大丈夫ですか!?」

廊下に倒れ臥した、レルゲン中佐を発見した。

(何者かに狙撃されている? 誰がこんな……)

眉間が赤くなって、痛々しい。
しかし、幸いにも命に別状はないようだ。
何度か声をかけると、意識が戻った。

「う、う……デグレチャフ、少佐……?」
「お気を確かに、レルゲン中佐殿!」
「どうやら……無事、産まれたようだな」
「は?」
「女の子か? それとも男の子か?」
「お可哀想に……」

どうやらレルゲン中佐は錯乱しているらしい。
しばらくは精神的な治療が必要かも知れない。
変わり果てた上官の姿に、胸を痛めていると。

「おや? これは、もしや……?」

中佐のすぐ傍に転がる、2つの凶弾に気付く。
それは、座薬型演算宝珠だった。
となると、中佐殿を撃ち抜いたのは、まさか。

(マズイ! 上官を撃つとはなんたる失態!!)

ささっと、弾丸を拾ってポケットに仕舞った。


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