ターニャ・フォン・デグレチャフ「座薬型、演算宝珠……?」
1- 20
29:名無しNIPPER[sage saga]
2018/12/09(日) 01:12:48.26 ID:qy0gTOWh0
500秒経過。

「中佐殿! 少佐はもう限界です!」
「わ、私にどうしろと言うのだ!?」
「すぐに実験を中止してください!!」
「ここまできて、やめろと言うのか!?」
「早くしないと手遅れになります!!」
「だが、これまでの全てが水泡に帰す!!」
「少佐がどうなってもいいのですか!?」
「少佐の献身を無駄にしたくないだけだ!!」

(やはり、この人は少佐を使い潰す気だ)

セレブリャコーフ少尉は、完全に理解した。
レルゲン中佐は、尊敬に値する上官ではない。
軍人としては模範的だろうが、駄目な大人だ。

(この人に任せていたら、手遅れになる)

少佐を救うべく、独断で動くことを決めた。

「少佐殿! すぐにおトイレへ行きましょう!」
「む、無理だ……ぜぇーったいに、無理だッ!」
「どうして無理なのですか?」
「だって! 立てないし、歩けないからだ」
「それならヴァイス中尉を呼びましょう」
「だ、駄目だ! こんな姿を見られたくない!」

まさに、八方塞がり。打つ手なしの万事休す。

「驕らず。謙虚な気持ちで共に祈ろうではないか! 主を信じるのだ! さすれば救われる!!」

MADだけは、いつになく楽しそうだった。
稀代の天才にとってこの事態は想定の範囲内。
余剰魔力によって腹が膨れ、膀胱を圧迫されることで尿意を催すのは、ごく自然な生理現象であると言えた。むしろ、催さない方が不自然。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
61Res/72.53 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice