【シャニマスSS】甜花「シンデレラと」夏葉「サンドリヨン」
1- 20
172: ◆/rHuADhITI[saga]
2018/12/17(月) 04:44:48.71 ID:VbCE5XXv0

セットの裏側は冷たくて暗かった。

同じステージの上、演劇のラストシーンは進んでいく。

そこではきっと、名誉と称賛に満ちているのだろう。

夏葉「『私は姉の心を見つけたのです。自分のすべき事を見つけたのです』」

置いてあったエアガンを拾う。

それは朝に撃った時より重く感じられた。

老婆「『だからガラスの靴を返すと? それがあれば、不自由のない世界に行けるというのに』」

老婆「『それが無ければ、灰にまみれるだけの生活に戻るだけだと言うのに』」

壁を隔てただけのステージが、とても遠く感じた。

それでいて、遠く離れたこの場所が、今の自分には丁度いいと感じる。

それも当然だ。

だって自分は誇りも自信も、まだ持ててはいないのだから。

夏葉『それは……違います』


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
193Res/208.64 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice