【シャニマスSS】甜花「シンデレラと」夏葉「サンドリヨン」
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147: ◆/rHuADhITI[saga]
2018/12/17(月) 04:23:36.37 ID:VbCE5XXv0

眩しい。

明るすぎて、未だに観客席は見えていない。

緊張が頂点に達している。

叫び出しそうになるくらいに心臓が熱い。

しかし不思議と気持ち悪さは感じていなかった。

今まで感じていた緊張は、心臓が熱くなるだけ。

体は冷たいままで、肺も脳も縮みあがっていた。

やめておけと、冷たく自分に囁いてきていた。

今は違う。

肺も、頭も、筋肉も暖かい。

爪先の一片に至るまで、全てが温まっている。

熱を持って、動き出せと叫んでいる。

甜花(これなら……大丈夫……)

甜花(『大丈夫よ、大丈夫』……)

自分で言って、言ってもらったセリフを噛みしめる。

それは時間にして、一瞬にも満たない思考だったのだろう。

自分の体は、自然と演技を開始した。

甜花「『……』」

やはりセリフはない。

シンデレラに笑いかけるだけ。

その動きのみに集中していて、もう舞台の上しか認識できない。

もうシンデレラしか見えていない。


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