【シャニマスSS】甜花「シンデレラと」夏葉「サンドリヨン」
1- 20
142: ◆/rHuADhITI[saga]
2018/12/17(月) 04:19:18.47 ID:VbCE5XXv0

夏葉「もうすぐね」

甜花「うん……」

袖から舞台の上を眺める。

点いている照明は最低限で、目の前には大きな薄暗い空間が広がっていた。

観客席の方は幕が掛けられていて、見る事が出来ない。

夏葉「甜花って、意外と肝が座っているわよね」

夏葉「きちんと受け応えが出来ているし、落ち着いている様に見えるわ」

甜花「緊張して……何していいのか、分からないだけ……」

心臓が有り得ない速度で脈打っている。

気を抜けば足が震えてしまうことは確実だ。

ただ良い点としては、緊張のしすぎで逆に滑らかに喋れている気がする。

少なくとも、言葉をかむ気はまるでしない。

夏葉「緊張しても動揺せず。良い事じゃない」

甜花「ポジティブシンキング……夏葉さん、いつも通り……」

夏葉「私の場合は、これが2回目の初回公演だからね。平静を保つ事くらいは出来るわ」

夏葉「これでも一応、緊張はしているのよ?」

夏葉さんが髪をかきあげる。

全然緊張している様には見えないが、夏葉さんが言うならそうなのだろう。

『開幕まで後5分です』

伝令が飛ぶ。

甜花「夏葉さんは……前の公演の時も、そんな感じでいられたの……?」

夏葉「前は……そうね。樹里に緊張を悟られたくなくて、必死に隠していたわ」

甜花「うまく、隠せてた……?」

夏葉「樹里も緊張を隠そうとしてバレバレだったから、きっと私も同じね」

夏葉「今よりずっとずっと緊張していたわ。初めてだったから」

『開幕まで後4分です』


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
193Res/208.64 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice