46: ◆GO.FUkF2N6[saga]
2018/12/15(土) 17:35:20.77 ID:kZJKvpHt0
仁奈ちゃんの大きな瞳にみるみる雫がたまっていく。
ああ、泣きそうな顔になっちゃった。
こういうときってどうすればいいんだろう。
母親ってどうするもんなんだろう。
──志希はすごいね。
懐かしいにおいが頭をよぎった。
「……」
目の前の小さな体を引き寄せてぎゅっと抱きしめる。
仁奈ちゃんはあたしの肩を力いっぱいつかんで大きな声で泣き出してしまった。
もしかしたら、あたしはまた間違ってしまったのかもしれない。
わからない、でも、いまはこうしていたい。
そして、ふたりで「ただいま」を言いたい。
なんて勝手なことを思ってしまうあたしに、やっぱりママなんて向いていないのかもしれない。
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