2: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2018/12/01(土) 23:27:06.96 ID:qwW03Ym60
出会ったのは何も無い街だったんです。
彼は喫茶店の会計で小銭を出すのに手間取った挙句、
財布をひっくり返して小銭を床にばらまいた私を笑わずに手伝ってくれたのが最初でした。
3: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2018/12/01(土) 23:27:59.77 ID:qwW03Ym60
その彼とまた出会うのは数時間後……。
私、実はこの時、なんというかその……無職でして。
お恥ずかしいことながら。
4: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2018/12/01(土) 23:28:48.47 ID:qwW03Ym60
そんな夢を抱えた中身は子供のままの私は
オーディション会場に来ていました。
5: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2018/12/01(土) 23:29:49.09 ID:qwW03Ym60
「すみません、遅れました」
6: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2018/12/01(土) 23:30:53.47 ID:qwW03Ym60
彼こそが765プロの新しいアイドルプロジェクト、
その名も39プロジェクト。そのプロデューサーでした。
7: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2018/12/01(土) 23:31:49.10 ID:qwW03Ym60
「あの……」
8: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2018/12/01(土) 23:32:26.86 ID:qwW03Ym60
彼はあの時と同じように優しく微笑むだけでした。
そのまま小さく「それじゃあこれで」と去ろうとして、
9: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2018/12/01(土) 23:33:35.48 ID:qwW03Ym60
私はその時、
自分がこのオーディションに合格したんだと直ぐに理解しました。
10: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2018/12/01(土) 23:34:28.13 ID:qwW03Ym60
後日、
少し経ってから合格の連絡が改めて来た時、
私は寝ていました。
11: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2018/12/01(土) 23:36:22.25 ID:qwW03Ym60
オーディション会場が事務所とは別だったから、
なんて言い訳をしながら私は道に迷い……
結局事務所に着いたのは12時頃でした。
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