ヴァイス「少々席を外したいのですが」ターニャ「何故だ?」
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名無しNIPPER
[sage saga]
2018/11/23(金) 23:08:00.47 ID:i37PCr8J0
「了解しました。脱げばいいのですね」
「ああ、ヴァイス中尉。下着は脱ぐな」
「ですが、いずれ汚れてしまいますよ?」
「漏らした者から順次、退室させる。それまでは穿いておけ。女性士官も居るのだからな」
「少佐殿と、セレブリャコーフ少尉ですね」
「私のことはカウントしなくて結構だ」
生前は男だ。ノーマルなので男に興味はない。
「それから、今回の訓練でもセレブリャコーフ少尉は免除だ。貴官は服を脱ぐ必要はない」
「はっ」
理由は今更言わなくてともわかる周知の規則。
中世からの名残で、女性士官の肌は軍規によって守られていた。古臭い伝統でも遵守しよう。
たったそれだけで、検閲の目を免れ、全年齢対象として胸を張ってお送り出来るのなら安いものだと、そうデグレチャフ少佐は考えていた。
「ふん。屈強な軍人が、良い様だな。腰が引けているぞ。もっと胸を張って立ちたまえ」
下着姿となった団員達の姿勢を正してから。
コツコツと踵を鳴らして列の間を練り歩く。
ふと立ち止まり、グランツ少尉の前に立つ。
「グランツ少尉」
「はっ!」
「私に裸を見られても貴官は嬉しくないだろう。そこでセレブリャコーフ少尉に貴官の尻を監視して貰う。せいぜい漏らさないように気をつけることだ。嫌われたくはないだろう?」
「そんな……」
絶望するグランツ少尉。実に良い表情である。
「セレブリャコーフ少尉」
「はっ」
「万が一、彼が漏らした時は後始末してやれ」
「はっ」
そんなことをさせるわけにはいかない。
グランツ少尉は汚れた尻を拭かれる最悪の未来を想像して、どうにか回避しようと試みた。
「隊長! 自分の尻くらい自分で拭けます!!」
「拭かれたくなければ漏らさないことだ」
「……はい」
真っ当な解決策であるがそれは不可能だった。
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