30: ◆bL5b7ovQmQ[saga]
2018/11/20(火) 18:36:07.53 ID:HuqyFmmk0
次の日、アイツの家に行って仏壇に手を合わせてきた
写真に大人しく納まったアイツは妙に現実味がなくて
なんだかおかしかった
私「現実味がないのはどっちだって話なのになぁ」
昨日見たアイツは
慣れない都会で疲れきり、田舎に縋った私の見た幻だったのか
本物の幽霊だったかは誰にもわからない
私「いくら考えてもわかんないもんはわかんないな」
答えの出ない問いを延々解く
クソ暑いなかそんなことするだけ無駄である
私「あー好きだやっぱ」
受け取る人のいないその言葉は
宙へと浮いては消えるだけ
そんな無意味に見える空虚な言葉も
今の私を進ませるには十分で
私「さて、帰るか」
昔アイツと乗った電車が
この田舎で唯一止まる駅の方へ歩いていく
私「じゃ、また」
【完】
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