バットマン「グランド……オーダー?」レオナルド「その3だね」
1- 20
229: ◆GmHi5G5d.E[saga ]
2018/11/30(金) 21:26:00.86 ID:IANAA/0D0



 風切り音と共に、鉄製の棍が迫っていた。辛うじて反応し、盾で防げば、デスストロークはその反動を利用して反対の端で殴りつける。盾でガード。再度棍が襲う。再度盾でガード。猛スピードで連続するやり取りに風が巻き起こる。断続的に火花が散り、熱で棍の両端が赤く染まり始めた。

 傍目には単調なその動きも、その実、恐ろしいほどの計算と予測からなる高度な防御と攻撃の応酬である。マシュは悟る。相手もまた、こちらの動きを全て予想しているのだと。

 不意にデスストロークが屈んだ。直後、彼は足元の砂を蹴り上げた。マシュの視界が砂塵で覆われ、一瞬の隙を生む。次の瞬間、砂のカーテンを突き破り、棍がマシュの脳天へと振り下ろされた。

「!!!」

 だがマシュとて三下の戦士ではない。数々の修羅場を潜り抜けたサーヴァントだ。盾を頭上へと振り上げ、棍での攻撃を打ち返す。必殺、パリイング。がら空きになったであろう敵の胴体目掛け、砂塵を突き破って正拳突きを繰り出す……

 そして、空振った。空を切る手応えに、マシュは目を見開いた。死の傭兵はエモノを弾かれ、マシュの頭上、空中できりもみ回転している。

(やはり油断できない相手だったな)


 仮面の奥に笑みが浮かぶ。マシュは敵の経験値を侮っていたとようやく知った。傭兵は回転の中で剣を引き抜き、今度こそマシュの脳天目掛けて必殺の一撃を……


「滅菌!!!」


 振り下ろそうとしたところで、横合いから入った蹴りをガードせねばならず、弾かれて着地した。





<<前のレス[*]次のレス[#]>>
841Res/551.48 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice