バットマン「グランド……オーダー?」レオナルド「その3だね」
1- 20
107: ◆GmHi5G5d.E[saga ]
2018/11/25(日) 20:45:19.01 ID:cGh5K5DM0




 その日も、雪が空を覆っていた。

 地球上で初のレイシフトが行われる予定だったのだ。皆が忙しく廊下を行き来し、あわただしく言葉が飛び交う。

「大丈夫、なんでしょうか」

 不安からか、私は言葉を漏らしていた。そんな時でも、私の先輩はいつも通りで……ぼんやりしたような、それでいてしっかりした口調で、元気づけてくれた。

「大丈夫。いつも通り、しっかりやろうね」
「は、はいっ! 私、頑張ります、先輩!」




 その時は、コフィンに入るのが遅れた先輩を待っていた。管制室の自動ドアが開き、慌てた足取りで先輩が入って来て……

 最初に爆発したのは、一番奥のコフィンだった。不意打ちじみて響いた爆音に、皆が固まり、対応すら叶わなかった。次はその隣のコフィンが爆発、連鎖反応じみて手前へ手前へと爆発が連なった。やっぱり私は動けなくて、竦んだ身体と麻痺した思考で、ああ、これはまだ夢なのかな、なんて考えていた。


 私の足元が光った。爆発の前兆なんて分かってたのに、それが現実だと思えなかった。一歩遅れた私を、先輩が突き飛ばして……そして、その身体が光に飲まれた。爆風で壁に叩き付けられた私は、直後に、コフィンの誤作動に巻き込まれた。


 守ると誓っていた先輩は、爆弾に吹き飛ばされた。私が躱せたハズの爆弾に。






<<前のレス[*]次のレス[#]>>
841Res/551.48 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice