マリアン「でもほらドヴェルグ製だし」レディリー「なんかいける気がしてきた」
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15:名無しNIPPER[sage]
2018/11/17(土) 19:57:59.25 ID:KzgD48WIo

 “異世界転生”
 或いは過労で、或いは通り魔に。もしくはトラックに轢かれたり、電車に轢かれたり、トラクターに轢かれなかったり。
 そうして死を迎えた生命が、異世界にて新たな生命と、驚くべき力を授かる。

 正直肉体とは関連付けられないまま記憶のみを綺麗に継承してる時点で転生とは別の概念なのでは?
 などという野暮なツッコミが介在する余地もなく、それは普遍的な概念として定着しつつあった。
 そしてここに、そんな運命のいたずらに己の命運を賭す者が一人――


 暴力的な質量と速度によって、その体は容易く重力の軛から解き放たれ、高く宙を舞った。
 運転手の驚く顔とは対照的に、そういう玩具か何かのようにくるくると回転しながら吹き飛ぶ影の表情は歓喜に満ちていた。
 ただの轢死ではない、この感覚は初めてだ。これならきっと、行ける。
 そんな確信に満たされながら、意識は未知へと沈んでいく。



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