冷泉麻子「そど子卒業に際して」
1- 20
42: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/11/14(水) 20:47:25.55 ID:Nn2yIfhz0

 木陰で眠る私の頬をつつくのは、おかっぱ頭の上級生だった。

 一体どうすれば冷泉さんに、学生らしい風紀に則った生活習慣を身につけさせることができるのかしら。

 なるほど、これは過去の記憶だ。
 かつてとまったく同じ台詞をそど子が口にしている。

 私が卒業するまでになんとかして生活習慣を――。

 そど子はこの頃から決意を胸に秘めていたらしい。

 過去の私は、そんなそど子の決意を無下にするかのように彼女をからかって話を終えたが、あの頃と今は違う。
 私の方にも、決意が芽生えているのだ。

 だからそど子、安心しろ。
 もう十分、私はお前のおかげで更生した。

 私が言うと、ぼやけた景色のなか、そど子が不思議そうな表情を浮かべるのが見えた。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
68Res/37.06 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice