93: ◆O3m5I24fJo[saga]
2018/11/16(金) 22:44:48.77 ID:6W5BK61q0
その後もフラフラして、スーパーで安い弁当を買って帰宅した。
「ただいま」と言ったところで、「おかえり」と言ってくれる人はいない。
「おかえり〜」
そう、いないのだ。
……え?
部屋を間違えただろうか。いや、そんなはずはない。
おそるおそる奥へと進む。
キッチンの奥が、奇妙な空色の光を放っていた。
間接照明を設置した覚えはないぞ。
「やあ」
今までは夢の中でしか会っていなかった人物……否、悪魔が蹲っている。
「なんで、こっちに」
クォ・ヴァディスのいる周辺だけが、空の景色を映していた。
壁も、床も、棚も、淡い青と雲の白で彩られている。
まるで、そこだけが夢に浸食されているようだった。
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