171: ◆O3m5I24fJo[saga]
2018/11/19(月) 21:04:40.67 ID:Co1Z/VQm0
俺は少し照れくさくなったけれど、彼女の手から指輪を外し、地面に跪いた。
「俺と、結婚してください!」
「……喜んで!」
彼女の左手の薬指に、改めて指輪をはめこんだ。
俺も彼女も笑っていて、もうこれ以上の幸せなんてあるのかって思った。
「そうだ、俺も1つ気になってることがあるんだ」
「なあに?」
子供の頃からの疑問。彼女に、かつて答えを教えてもらえなかったこと。
「どうして、そんなに窓が好きなんだ?」
彼女は顔を赤く染めてちょっと俯くと、はにかんだ微笑みを浮かべた。
「窓を開ければ、あなたに会えた。だから、私にとって、窓はあなたとの絆を繋いでくれる大切なシンボルなんだよ」
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