151:名無しNIPPER[sage]
2018/11/14(水) 18:13:15.38 ID:Y/T4qpNB0
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午後7時、勇者宅、リビング。
勇者「むひひ」
ルー「……」
勇者「きひひひひひ」
ルー「…………」
勇者「にひひひひひひひひ」
ルー「何ですか鬱陶しい」
勇者「それがな、今日さ聖力がめちゃくちゃ溜まったんだ」
ルー「それは良かったですね。転移はできそうですか?」
勇者「少し足りないな。明日、適当にブラついて困ってる人を探そうと思う」
ルー「意味のないことに、その聖力を使わないように気をつけてください」
勇者「これだけの量があれば、使い切る方が難しいぜ」
ルー「それは心強いですね」
勇者「でも、ルートネスはどうするんだ?」
ルー「何がです」
勇者「お前は魔王に俺の世話を命じられたんだろ? 俺が向こうの世界に戻ったあとはどうするんだ?」
ルー「ここに残る他ないでしょうが」
勇者「そうだけどさ。転移二人分の聖力を集めるまで待っても良いんだぞ」
ルー「魔族である私が戻ったら、即座に殺されますよ」
勇者「でも、ルートネスって人間にしか見えないし大丈夫だと思うけどな」
ルー「それ以前に、私はこちらの世界での暮らしを気に入っているのでお断りします」
勇者「本当にいいのか?」
ルー「しつこいですよ」
勇者「なら、分かった。今までありがとな」
ルー「転移するのは今日ではないでしょう? 礼を言うなら、転移するその日にしてください。まあ私は勇者殿に感謝などされたくはありませんが。虫唾が走るので」
勇者「あ……はい」
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