228:名無しNIPPER[saga]
2019/03/22(金) 23:02:06.36 ID:lNFiz4cP0
ベッドの上で私は目を覚ました。
誰かが私の顔を覗き込んでいた。
天井の照明が逆光になって顔はよく分からなかったが、頭から角が伸びていた。まるで鬼のようだった。
その直後、私は息を呑んだ。一つは鬼が女性だったこと。それは長い黒髪と声色で分かった。そしてもう一つは鬼が泣いていたこと。鬼は私の手を取り、涙声で「済まない明石、許してくれ」と言った。
229:名無しNIPPER[saga]
2019/03/22(金) 23:10:40.99 ID:lNFiz4cP0
提督 「長門、相変わらず長風呂だったな。それはさておき朗報だ」
提督 「俺達は鎮守府を守り抜いたぞ。敵は撤退した。これで取り敢えずは一安心だ」
提督 「一時はどうなることかと思ったがこれで俺の首も――」
230:名無しNIPPER[saga]
2019/03/22(金) 23:13:15.43 ID:lNFiz4cP0
今回はここまで。
そろそろラストが見えて来ました。
読んで下さった皆さんありがとうございました。
231:名無しNIPPER[saga]
2019/03/26(火) 22:27:30.85 ID:JzocI3J20
@提督 「流石に2名も解体するのはな」
長門 「私一人解体すれば良かったろうに」
提督 「お前は栄えあるビッグセブンだ。解体すれば上から睨まれる。それに戦力の問題もある」
232:名無しNIPPER[saga]
2019/03/26(火) 22:30:29.13 ID:JzocI3J20
失礼。
書き溜め時に入れた通し番号の"@"が入ってしまった。
上げ直します。
233:名無しNIPPER[saga]
2019/03/26(火) 22:31:06.99 ID:JzocI3J20
提督 「流石に2名も解体するのはな」
長門 「私一人解体すれば良かったろうに」
提督 「お前は栄えあるビッグセブンだ。解体すれば上から睨まれる。それに戦力の問題もある」
234:名無しNIPPER[saga]
2019/03/26(火) 22:38:34.49 ID:JzocI3J20
長門 「サイコ艤装の研究開発は大本営に報告を上げていない。報告書をまとめようとした時に深海棲艦の大侵攻を受けたからだ。だから大本営はサイコ艤装のことを知らない」
長門 「つまり提督の言うサイコ艤装の失敗に対する引責とは、大本営への示しなどではない。では何故明石を解体した?」
長門 「他の艦娘達、特にサイコ艤装運用艦となった第六駆逐隊と清霜への示しか? それともサイコ艤装が期待外れだったことに対して、提督は個人的に明石を恨んだのか?」
235:名無しNIPPER[saga]
2019/03/26(火) 22:45:58.49 ID:JzocI3J20
提督 「それがご名答か否かをいちいちお前に明かす義務が俺にあるか?」
長門 「義務はない。だが私は真実を知りたい」
提督 「長門よぉ、お前達艦娘を増やす、もしくは性能を向上させるのに、人間様はそれはそれは苦労してきたんだ」
236:名無しNIPPER[saga]
2019/03/26(火) 22:51:32.30 ID:JzocI3J20
提督 「止め……苦し……」
長門 「死にたくなければ、全部話せ……」
提督 「話……す……」
237:名無しNIPPER[saga]
2019/03/26(火) 22:54:32.56 ID:JzocI3J20
提督 「ゲホゲホッ! ハァ、ハァ、ハァ、ハァ……」
提督 「締め殺されるかと思った……」
長門 「話して貰うぞ」
263Res/144.12 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20