13:名無しNIPPER[sage]
2018/10/31(水) 20:08:51.42 ID:Q33A0XWw0
「こ、琴葉? ……そろそろ落ち着いたんじゃないか」
だからこそ俺は、抑止の意味も込めて彼女に声かけたのだけど。
「いいえ、まだ、ドキドキしてます」
案外に力強く言い切られてしまった。
立ち上がろうにも時すでに遅すぎて周回遅れだった。
二人の間とレッスン室に気まずい静寂の時間が流れ続ける。
緊張から意味も無く息を止めてみたりしてしまう。
……そうして、一体どれほどの時間が経った時だろうか?
すっかり癒着してしまった琴葉と俺と、
全てがスローになってしまった世界を終わらせるサイレンが突然鳴り響いたのは。
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