【忍殺】ウェルカム・トゥ・ワイドアイランド【安価・コンマ】-SS速報VIP

【忍殺】ウェルカム・トゥ・ワイドアイランド【安価・コンマ】

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474:GMのスズキ ◆jndPILsvCY[saga]
2019/07/07(日) 15:00:08.07 ID:UcWmvmXZo
ココロ「随分探したが…中々これはといったものが見つからないな。うん？」

ココロはふと寂れたアーケード街の一角にある店に目を留めた

古書・希書「リアル・ドウティ」と書かれた古いカンバンがかかっている
不思議と何か惹かれるものを感じ、ココロは入ってみることにした

「やあ！やあゆあやあやあやあ！我が店にお客さんだなんて随分と久しぶりだね！」

「リアル・ドウティへようこそ！お探しものは何かな？本かな？マンガかな？魔術書かな？」

ゾッとした。ココロが抱いた第一印象はそれだった
恐怖したのではない。入るなり話しかけてきた人物―男性とも女性ともつかぬ中性的な顔をした―のあまりの美しさにだ
あまりにも整いすぎている。まるで人間ではない別の生き物のような…

…奥のカウンターに座っている女性「…あなた。それでは折角のお客様に逃げられてしまいましてよ」

「すみません、うちの夫がお騒がせしました。ごゆっくり手にとってお確かめください」

夫「ああ、ごめんね我が妻よ！でも仕方ないじゃないか、いくら個人の道楽でやっている店とはいえお客さんだなんて本当に久しぶりで」

「ああ、自己紹介がまだだったね。ボクはこの『リアル・ドウティ』の主人のナイトウ。こっちは妻のグレイ」

グレイ「うふふ…以後お見知りおきを」

ココロ「ドーモ、ココロです」

ナイトウ「ココロ=サンね！記憶力はいい方だからきっともう忘れない筈だ！」

「ところでココロ=サンはどんな本を探しにここに？なんだったらおすすめを教えても」

グレイ「あなた」

ナイトウ「はーいはい、お客さんの邪魔をせずに大人しくしてますよーっと…」

そういうと店主は店の奥の方に引っ込んでいってしまった
それきりグレイも黙ってしまい、店内に沈黙が広がる…

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