61:>>60出します! ◆UKdQvSIfVaU8[saga]
2018/10/29(月) 02:40:45.54 ID:M2Vu6SVF0
ウリユ選択
「あの、こんにちは!お隣の方ですよね?」
伊王「……は、いや、あー……えっと……」
まさか扉を開けると女の子が居るだなんて思ってないだろう?
正直さっきの妄想は自分でも無いなとは感じた
なのにそれが実際目の前で起こると、どうも硬直してしまう
人って、予期せぬ出来事に上手く対応出来ないんだな
伊王(そもそもお隣の方って……ここってアパートか何かか?)
「あれ、違いましたか?私の隣の部屋の方ですよね……?」
そう言った黒髪ポニーテールの女の子は隣の部屋の扉をチラッと見る
伊王(……隣の人、っぽいな。これがアパートなのかはともかく)
伊王「いいいいえ、そそっ、そうですそうです。この部屋の住人です」
伊王(……完全にコミュ障じゃん)
顔を真っ赤にして吃っている俺は、傍から見れば『ゲロきも』ってやつだ
だって仕方ない。女の子可愛いし
黒髪ポニーテール、童貞を殺しにきてる
身長も高くも無く、低くも無く……
胸もかなり大きい方だ。これで惚れない男はいないだろう
「やっぱりそうですよね!あぁ良かった〜……間違えたと思って焦っちゃって……」
俺の吃りも気にせず、女の子は一人安堵の息を漏らしている
「あっ、そうだ!ご挨拶遅れました!」
「私、隣の部屋に住んでいますウリユ・エルヴァーナと言います!よろしくお願いします!」
ウリユ。そう名乗った女の子はしっかりお辞儀をした
伊王「ウッ、ウリユさん……ですか……」
ええっと、こういうときには確か……あっ、そうだ
伊王「あっ、あの……おお、俺は伊王令二……って、い、言います……」
伊王「よよよっ、よろしくお願いひやす」
……コミュ障にとって言葉を噛むというのは、かなり苦痛である(精神的な意味で)
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