P「俺と未来とシュールストレミング」【ミリマス】
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2:名無しNIPPER[saga]
2018/09/02(日) 07:14:43.96 ID:VIPRu0e/0
未来「プロデューサーさんが言いたいことは分かりました」
P「それはなりより」
未来「でも世界で1番くさいシュールストレミングを食べる必要はないですよお!」
3:名無しNIPPER[saga]
2018/09/02(日) 07:16:30.85 ID:VIPRu0e/0
P「そんなことない。ほれ見ろアマゾンで調べたら6000円だぞ。高級品だ!」
未来「6000円出すならもっとおいしいものが食べたかったなあ」
P「これ未来、貰い物にそんなこと言うもんじゃない」
4:名無しNIPPER[saga]
2018/09/02(日) 07:17:44.86 ID:VIPRu0e/0
未来「そもそも何で私なんですか!」
P「だって事務所に未来しかいないもの」
しかも一緒に食べてくれるアイドルが他に思いつかない。
5:名無しNIPPER[saga]
2018/09/02(日) 07:19:06.82 ID:VIPRu0e/0
P「ほら未来、発酵が進んできて缶が膨らんできて爆発しそうだから早く食べようぜ」
未来「すでに前提が食べ物のそれじゃない!」
P「水中で開ける方法も一般的だけど、屋内にニオイが付いたら大変だから外いくぞ、外!」
6:名無しNIPPER[saga]
2018/09/02(日) 07:20:39.63 ID:VIPRu0e/0
裏庭
さて俺の右手には缶切り、左手には自分の口と鼻を押えるためのハンカチが握られていた。
右手に武器、左手に防具。まさに俺のなりは西洋騎士のそれであった。
7:名無しNIPPER[saga]
2018/09/02(日) 07:23:31.31 ID:VIPRu0e/0
P「では開封の儀を始める」
未来も少し離れたところから俺を見守ってくれている。
もちろん缶切りは100均で買ってきたもので、使い捨てにするつもり。
8:名無しNIPPER[saga]
2018/09/02(日) 07:25:52.68 ID:VIPRu0e/0
未来は鼻と口を押え涙目で首をぶんぶんと振っている。
普段なら涙目未来ちゃかわいい! と小躍りする状況ではあるが、今回はそんな状況ではなかった。
おええええ! だとか くっっっさ! とかも思ったさ。だけど食べ物にそんな描写はしたくない。だけど何度もえずいた。
9:名無しNIPPER[saga]
2018/09/02(日) 07:27:14.23 ID:VIPRu0e/0
だけど、一旦開けたものは食べなきゃいけない。ここまで来たからには引き下がれない。
ひょっとして次のミリシタのイベントはシュールストレミングを集めて、ライブをしようかもれない。シュールストレミング4倍消費で一気にポイントゲットだ!
未来「意味が分かりませんよ……」
10:名無しNIPPER[saga]
2018/09/02(日) 07:28:15.56 ID:VIPRu0e/0
P「なぁ未来、あーんしてくれないか?」
未来「えっ」
P「なら食べられる気がするんだ」
11:名無しNIPPER[saga]
2018/09/02(日) 07:29:40.75 ID:VIPRu0e/0
ええい、ままよ!
俺は箸にむかってかぶりついた。
途端に襲ってくる臭気、過剰なほどの塩っけ、発酵のためヌメヌメとした気持ちの悪い食感。
12:名無しNIPPER[saga]
2018/09/02(日) 07:31:59.35 ID:VIPRu0e/0
くるっと背中を向け、未来に醜い顔を見られないように、少しずつ食を進めていく。
臭気と異様なほどに気持ちの悪い舌ざわり、食感に耐えながら、少しずつ噛み、飲み込んでゆく。
噛まずに一気に飲み込むことも考えたが無理。吐く。
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