【安価】鋼鉄異能護衛人-SS速報VIP

【安価】鋼鉄異能護衛人

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34:名無しNIPPER[saga]
2018/09/01(土) 18:42:29.10 ID:k++X07H80

鉄雄「……気のせいか」

視線を気にする事無く近場のファミリーレストランへと向かった。

店員「いらっしゃいませ、何名様でしょうか？」

鉄雄「見りゃ分かるでしょ、二名」

店員「申し訳ありません、お二人様は恋人同士で？」

鉄雄「いや知り合いです、席ここで大丈夫です」

店員「今期間限定でカップル特製パフェを実施しておりますがー」

鉄雄「しつこいなアンタ！！散れッ散れ！！」

ウザったらしい店員が離れて一息。

少女は座ったまま、何か明後日の方向を見ていた。

鉄雄「……さて、一応説明はしたけど、俺はあんたの護衛だ」

鉄雄「俺の上司……御屋形様が妾の子であるお前を守れとさ」

鉄雄「そんな訳で四六時中面倒を見る事になる。不本意だが、寝る時も一緒に居てもらうぞ」

鉄雄「嫌だったら、俺が御屋形様に話して女性も引き入れる様頼んでみる、いいな？」

「………」

鉄雄(……反応が無いな)

まあ、伝える事は伝えた。

早速飯にしようとして………

店員「お待たせ致しましたお客様」

鉄雄「またアンタか！！なんだ一体、まだ何も頼んでないぞ！！」

店員「いえいえ、先ほど私が出過ぎた真似をしてしまったので、そのお詫びとして」

店員が持ってきたのはソーダだった。

鉄雄「何だよ……いいよ別に、要らないから下げてくれ」

店員「いえいえ、これはほんの細やかなお詫びですので……どうぞ受け取ってくださいなッ！！」

そのソーダを、少年に向けて中身をぶちまける。

鉄雄は、長年の訓練によって常人離れした動きによってそれを回避。

ソーダが掛かったソファと、鉄雄の後ろに座っていた男性に掛かったかと思えば、煙が出てきて溶けだしていく。

「あぁあああああ熱い、熱いぃいい！！」

後頭部を手で抑えながら、男は喚きながら転がる。

鉄雄「酸ッ！？糞、何してんだアンタ！！」

店員「あらら……避けないで下さいよ、私の好意を」

そう言い、店員は懐から見覚えのある武器を取り出す。

あれは……鋼鉄機ッ。

鉄雄「成程、あんたらが鋼鉄使いを狙う武器商人か」

店員「ご名答、武器商人の下っ端Aです、私」

武器商人は門外不出の鋼鉄機を欲しがったが、御屋形様は首を縦に振る事は無い。

だから鋼鉄機を持つ俺達を狙って殺害して鋼鉄機を奪って行く。

完全に、少女を狙った犯行では無く、俺を狙った犯行らしい。

ならば、彼女を守らなくても戦えると言う訳だ。

店員「さぁ。始めましょうか、鋼鉄機同士の戦いをッ」

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