38:名無しNIPPER
2018/11/27(火) 02:51:16.77 ID:HmEpJKHh0
次の日
教室
理樹(それは授業中、もうすぐで寝てしまうかという時のことであった)
ブーブーッ
理樹「?」
理樹(授業中にもかかわらず携帯のバイブが鳴った。先生に見つからないよう静かに中身を確認すると、それは前の方に座っている謙吾からだった)
謙吾『窓の外、グラウンドの更衣室の影を見てみろ』
理樹(妙な指示だな、と思ったのもつかの間。視線を言う通りに流して僕は全身の血が凍り付いた)
謎の男「・・・」
理樹「!?」
理樹(何者かがこちらを見ていた。背丈は高く、おそらく170〜175cmといったところだろう。肩幅も大きく男性であることは間違いない。・・・と、何故こうも確信の無い言い方をしているかというとその原因がその男の格好だった。上下はフードを深くかぶったパーカーと体格の分かりづらいジャージ。それに顔は大きなサングラスとマスクでほとんどが覆われていたからである)
謙吾『早速現れてしまったな』
理樹(謙吾がまたそう送ってきた。そうなのか?本当に僕の・・・」
来ヶ谷『何があった?』
理樹(すると僕の落ち着きのなさに左端の席の来ヶ谷さんが気付いてメールを寄越した。僕も謙吾と同様のメールを送る)
来ヶ谷『状況は把握した』
理樹(来ヶ谷さんはそれだけ返すと席を立った)
来ヶ谷「すいません先生。少し体調が悪いので保健室に行かせてもらってもよろしいでしょうか?」
謙吾「・・・!」
先生「あ、ああ・・・行きなさい」
ガタッ
謙吾「俺もついていこう」
来ヶ谷「ああ、助かるよ」
理樹「・・・・・・・」
理樹(見かけはただの保健室へ向かう生徒と、それを手伝う友人だが、僕にはどうも違う思惑が見てうかがえる。おそらくなにか先ほどから僕らの教室を覗いている男性について対策するつもりなんだろう・・・無茶はしてほしくないけど・・・)
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