111: ◆pkD6GEA.uY[saga]
2018/08/29(水) 23:16:33.30 ID:YDitP8hM0
オレンジ色の小さくなった夕日の光が、丹生谷の髪の色とほぼ同じになっている。
俺も丹生谷も互いに手が動いて、
最初はプルプル震える手だったのに、丹生谷の体をそっと優しく、これ以上にないほど優しく、
今日のデートをオーバーするぐらいの優しさで、抱きしめる。優しく。強く。瞳を閉じながら彼女を感じる。
丹生谷も手を強く、今日のように優しく、温かく抱きしめる。
丹生谷も、俺も、互いに目を閉じて安らかに眠る。今日のことが夢であるように。
互いに温もりを感じる、この感触と温度を永遠に覚え続けたい......。
そのうち丹生谷の髪を、
左らへんを持ち上げてはそっと落とし、
右を持ち上げて柔らかな感触を堪能した後、そっと落とした。
うさぎさんの......形にして。
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