6:名無しNIPPER[saga]
2018/08/28(火) 20:26:52.23 ID:qOTV2qzr0
脇目も振らず走った。
もちろん、おしっこなんてするはずがない。
出口に向かって、角を左に曲がって、右に曲がって、人を押しのけて。
転んで、起き上がって、走り出す。
後ろは振り返らない。
あの男、雇うとか語っていたけど、言いくるめるための口実に決まってる。
私は騙されない。
絶対に逃げ出して、新たな人生を歩んでやる。
両足が宙に浮いた。
走っても走っても、前に進まない。
何かに吊り下げられている。
店主「おいガキィ〜、やっぱオメー、奴隷だったじゃあねーかよォ〜」
強引に口をふさがれ、厨房に突き飛ばされた。
店主が持ちだしたのは、奴隷用の鉄の首輪。
やめて、触らないで。
声にならない悲鳴が漏れる。
店主「首輪を壊して脱走とは、いい根性してんじゃん? ついでに、死んでいただこうかな!」
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